農業を、世界の先へいく
「Made in Japan」に。
いわば、労働集約型から資本集約型への転換。さらに言い方を変えるのであれば、「投資したい農業をつくる」ということです。安定したリターンを出せる、それくらい資本効率が良くて、収益性の高いビジネスにしていきます。体を動かすのではなく、頭を動かす。農作業はAIや機械にどんどん任せる。そのぶん私たちはデータをもとに分析し、より高品質な作物を高効率で栽培することに集中していく。製造業に近いイメージかもしれません。生産工場と倉庫を合体したスマートファクトリーへ。すでに、AIのスタートアップと協業をはじめています。
耕作放棄地の問題にも手を入れていきます。補助金を使って立派な施設を建てたものの、現在は使われなくなってしまった。そんな大規模農場を購入し、リノベーションして再生します。2024年から生産を開始する新工場は、そのひとつ。地元の農家さんから引き継がせていただきました。将来的には、こうした施設は、私たちだけで保有するのではなく、ファンドを組織して、賛同してくださる投資家や地元の金融機関、近隣に住んでいる方々に投資していただくのはどうか、と考えています。そうやって農業生産にいろいろな人を巻き込んでいく。社会全体で農業を支えるとともに、そこで働く農家の皆さんが、ちゃんと儲かるビジネスで豊かになってほしい。心から、そう願っています。
そして遠くない未来、日本の農業を「世界の先をいくMade in Japan」にしたい。農産品が日本の主力輸出品となり、農業に関わるみんなの誇りにしたい。そうして、日本の農業が成功事例として注目され、世界中で取り上げられて研究されている、というところまで持っていけたら嬉しいですね。